ひろがるスカイ!プリキュアのアニメとヒーローの魅力と冒険

プリキュアシリーズ20作目となる「ひろがるスカイ!プリキュア」の世界観や魅力を徹底解説。空をモチーフにしたキャラクターたちの冒険と成長、そして「ヒーロー」というテーマに込められた意味とは?あなたも空高く広がる世界へ飛び立つ準備はできていますか?

ひろがるスカイ!プリキュアのアニメと世界観

ひろがるスカイ!プリキュアの基本情報
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シリーズ20作目の記念作品

2023年2月5日から2024年1月28日まで放送された、プリキュアシリーズ20周年を記念する節目の作品

テーマとモチーフ

テーマは「ヒーロー」、モチーフは「空」、キーワードは「知ることで広がる世界」

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舞台設定

天空の世界「スカイランド」と自然に囲まれた「ソラシド市」の2つの都市を舞台に繰り広げられる冒険

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「ひろがるスカイ!プリキュア」は、2023年2月5日から2024年1月28日まで放送された、人気アニメ「プリキュア」シリーズの記念すべき20作目です。「プリキュア」シリーズは2004年の「ふたりはプリキュア」から始まり、20年近くにわたって愛され続けてきた長寿シリーズとなっています。

 

本作のタイトルには「ひろがる」という言葉が使われていますが、これは単に「広がる」という意味だけでなく、「ヒーローガール(Hero Girl)」というダブルミーニングが込められています。このような言葉遊びは、プリキュアシリーズの特徴の一つでもあります。

 

「ひろがるスカイ!プリキュア」は全50話で構成されており、「魔法つかいプリキュア!」以来の50話構成となりました。また、「Go!プリンセスプリキュア」以来8作ぶりに最終話に至るまで最終決戦が繰り広げられる構成になったことも特筆すべき点です。

 

ひろがるスカイ!プリキュアのストーリーと主要キャラクター

物語の舞台は、天空に浮かぶ世界「スカイランド」と地上の「ソラシド市」です。物語は、スカイランドの王女エルがアンダーグ帝国の怪物・カバトンに連れ去られるところから始まります。

 

主人公のソラ・ハレワタールは、スカイランドに住む運動神経抜群の少女で、幼い頃に自分を救ってくれたヒーローに憧れ、自身もヒーローになることを夢見ています。エルを救うためにワープ空間に飛び込んだソラは、地上の世界「ソラシド市」に降り立ちます。

 

そこで出会ったのが、優しく思いやりのある少女・虹ヶ丘ましろです。ソラとましろは、それぞれ「キュアスカイ」と「キュアプリズム」に変身し、エルを守りながらスカイランドに帰る方法を探す冒険が始まります。

 

主要キャラクターとその声優陣は以下の通りです。

  • ソラ・ハレワタール/キュアスカイ(声:関根明良
  • 虹ヶ丘ましろ/キュアプリズム(声:加隈亜衣
  • エル(声:古賀葵

ひろがるスカイ!プリキュアの制作陣と放送情報

「ひろがるスカイ!プリキュア」の制作陣は、長年プリキュアシリーズを支えてきた実力派スタッフが集結しています。

 

【制作スタッフ】

  • 原作:東堂いづみ
  • シリーズディレクター:小川孝治
  • シリーズ構成:金月龍之介
  • キャラクターデザイン:斎藤敦史
  • 音楽:深澤恵梨香
  • アニメーション制作:東映アニメーション
  • 製作:朝日放送テレビ、ABCアニメーション、ADKエモーションズ、東映アニメーション

本作は2023年2月5日から2024年1月28日まで、朝日放送テレビ・テレビ朝日系列で毎週日曜8時30分から9時に放送されました。全50話という構成は、「魔法つかいプリキュア!」以来の話数となり、「スター☆トゥインクルプリキュア」以来4年ぶりに休止や話数短縮、放送開始や終了時期の変更がなかった作品となりました。

 

また、本作は漫画化もされており、「なかよし」(講談社)にて2023年3月号から2024年2月号まで連載されました。作画は上北ふたごが担当し、全12話、単行本は全1巻となっています。

 

ひろがるスカイ!プリキュアのテーマ「ヒーロー」の意義

「ひろがるスカイ!プリキュア」の最大の特徴は、そのテーマが「ヒーロー」であることです。これまでプリキュアシリーズは「変身ヒロイン」という言葉で表現されることが多かったのですが、本作ではあえて「ヒーロー」をテーマに選びました。

 

プロデューサーの田中昂(ABCアニメーション)は、「多様に進化しながら、ひろがっていくプリキュアの歴史の中で変わらずに描き続けてきたこと、それは困難な道を自らの手で切り開き、先頭に立ってみんなを勇気づけてきた彼女たちの姿です。その姿を『ヒロイン』から『ヒーロー』として改めて捉え直したい」と説明しています。

 

主人公のソラは「ヒーローになりたい!」と願い、どこまでもひろがる青い空の先へ突き進みます。生まれ育った世界を飛び出し、ましろやたくさんの仲間と出会うことで自分らしい「ヒーロー」を見出しながら成長していきます。

 

このテーマ設定は、単なる言葉の置き換えではなく、プリキュアシリーズが20年間描き続けてきた「自らの力で困難に立ち向かい、周囲を勇気づける存在」としての主人公たちの姿を、改めて「ヒーロー」という言葉で表現し直したものと言えるでしょう。

 

ひろがるスカイ!プリキュアの魅力的なエピソードと成長物語

「ひろがるスカイ!プリキュア」の物語は、単なる敵との戦いだけでなく、キャラクターたちの成長や絆の深まりを丁寧に描いています。

 

例えば、第5話「手と手をつないで!私たちの新しい技!」では、ソラが怖い夢を見るようになります。それは、戦いの中でプリズム(ましろ)が攻撃を受けて傷つく夢でした。この夢に怯えたソラは「もう変身しないでほしい」とましろに頼みますが、ましろは「エルを守るならひとりよりもふたりのほうがいい」と諭します。

 

しかし、ソラは「もっと自分が強くなってひとりで守る」と言い、ひとりで変身して敵に立ち向かいます。このエピソードは、「ひとりで全てを背負おうとする」ソラと「共に戦うことの大切さ」を説くましろの対比を通じて、真のヒーローとは何かを問いかけています。

 

また、物語の根幹には「スカイランドの伝説」があります。かつて闇の世界の魔物たちからスカイランドを守った戦士がプリキュアだったという伝説は、現在の戦いにも大きく関わってきます。

 

物語が進むにつれて、ソラは「ヒーロー」の意味を深く理解していきます。それは単に強くあることではなく、仲間を信じ、共に戦うこと。そして何より、自分自身の弱さを認め、それでも前に進む勇気を持つことなのです。

 

ひろがるスカイ!プリキュアの独自の変身シーンと戦闘スタイル分析

プリキュアシリーズの醍醐味といえば、華麗な変身シーンと迫力ある戦闘シーンです。「ひろがるスカイ!プリキュア」では、「空」をモチーフにした独自の変身シーンと戦闘スタイルが展開されます。

 

キュアスカイの変身シーンでは、青空を思わせる鮮やかなブルーのエフェクトが特徴的です。変身時の掛け声「ひろがる世界へ!ホップ!ステップ!ジャンプ!」は、空高く飛び上がるイメージを表現しており、ソラの活発な性格とも合致しています。

 

キュアプリズムの変身シーンでは、虹色の光が特徴的で、ましろの優しさと多様性を受け入れる心を表現しています。

 

戦闘スタイルにおいても、キュアスカイは空中での機動力を活かした攻撃が得意で、キュアプリズムは光の力を使った技を駆使します。特に、二人が力を合わせて繰り出す合体技「スカイプリズムアタック」は、本作の見どころの一つです。

 

第5話では、ソラとましろが手と手をつないで新しい技を編み出すシーンがあります。これは単に新しい攻撃方法を獲得するだけでなく、二人の絆の深まりを象徴する重要な場面となっています。

 

また、本作の戦闘シーンでは、従来のプリキュアシリーズよりもさらにダイナミックなアクションが展開されます。空を舞台にした立体的な戦いは、アニメーションの技術的な進化も感じさせるものです。

 

「ひろがるスカイ!プリキュア」は、プリキュアシリーズ20作目という節目にふさわしい、これまでの集大成とも言える作品です。「空」というモチーフと「ヒーロー」というテーマを通じて、視聴者に勇気と希望を与える物語は、子どもから大人まで幅広い世代に愛されています。

 

空高く広がる世界へと飛び立つソラとましろの冒険は、私たち視聴者にも「自分らしいヒーロー」とは何かを考えさせてくれるでしょう。夢を見ること、あきらめないこと、人を許すこと、仲間を信じ前向きに頑張ること、そしてその瞬間を分かち合うこと——プリキュアシリーズが20年間紡いできたメッセージが、この作品には詰まっています。

 

「ひろがるスカイ!プリキュア」の世界は、これからも多くの視聴者の心に広がり続けることでしょう。