集貝はなさんは2019年からアニメ声優として本格的に活動を始め、短期間で多くの作品に出演してきました。彼女が演じた代表的なアニメキャラクターを5つ紹介します。
声優デビュー作となった2019年放送のアニメ「旗揚!けものみち」でミーシャ役を担当。この作品での演技が評価され、その後の活躍につながりました。
2022年から2024年まで放送された人気カードゲーム原作アニメ「シャドウバースF」では、乙坂シオンとメイティの二役を演じました。特にシオンは重要なキャラクターとして、集貝さんの演技力が光る役でした。
2023年に放送された「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」では、人気キャラクター的場梨沙役を担当。アイドルの声を演じる難しさに挑戦し、ファンからの支持を獲得しました。
2024年4月から2025年3月現在も放送中の「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」では、ビーナ役を演じています。子供向けアニメでありながら、幅広い年齢層に支持される作品での出演です。
2024年に放送された「ワンルーム、日当たり普通、天使つき。」では堤つむぎ役を担当。このキャラクターでは、集貝さんの柔らかな声質が活かされた演技を披露しています。
これらの役柄は、少女から少年まで幅広い声域を持つ集貝はなさんの演技力を示す代表作と言えるでしょう。特に「シャドウバースF」の乙坂シオン役と「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」の的場梨沙役は、彼女のキャリアの中でも重要な転機となった作品です。
集貝はなさんはアニメだけでなく、多数のゲーム作品でも声優として活躍しています。彼女が演じたゲームキャラクターには特徴的な役柄が多く、その演技の幅広さがうかがえます。
モンスターストライク(2016年〜)
集貝さんの声優活動初期から参加している長寿人気ゲーム。ミョルニル、ベビーアーク、プラム、巴御前、マグ・メル(メル)、ラブリードリィ、ラミエル、リチャード1世など、実に多くのキャラクターを担当しています。特に「やつはし」こと道明寺あんこや「緒方洪庵」など、歴史上の人物をモチーフにしたキャラクターも演じており、彼女の演技の幅広さを示しています。
アイドルマスター シンデレラガールズ(2019年〜)
アニメでも演じた的場梨沙役をゲームでも担当。アイドルマスターシリーズは声優の登竜門とも言われる人気作品で、集貝さんは的場梨沙というキャラクターを通して多くのファンを獲得しました。2019年から2024年現在まで継続して演じており、キャラクターの成長とともに演技も進化しています。
ファイトリーグ
「泣き虫メモリん」「マチ」「フュリー」などのキャラクターを担当。特に「泣き虫メモリん」は名前の通り感情表現が豊かなキャラクターで、集貝さんの演技力が光る役柄です。
スマッシュ&マジック
「アム」「ピノコ」「ゼノビア」「メア」「リーナ」「レベッカ」など、多数のキャラクターを演じています。特に異なるタイプのキャラクターを同一作品内で演じ分ける技術が評価されています。
その他の注目作品
集貝はなさんのゲーム出演作品の特徴は、一つの作品で複数のキャラクターを担当することが多い点です。これは彼女の声の演技幅の広さと、キャラクターごとに異なる個性を表現できる技術力の高さを示しています。また、長期にわたって同じキャラクターを演じ続けることで、キャラクターの成長や変化も表現できる声優として評価されています。
集貝はなさんは日本のアニメやゲームだけでなく、海外作品の吹き替えでも活躍しています。彼女が担当した吹き替え作品とその魅力について詳しく見ていきましょう。
ベビー・シッターズ・クラブ(2020年〜2021年)
Netflixで配信された人気ドラマシリーズで、集貝さんはクラウディア役を担当しました。原作は1980年代から続く人気児童小説シリーズで、クラウディアは芸術的センスに優れた個性的な少女です。集貝さんは英語の原音声とは異なる日本語の特性を活かしながら、クラウディアの芸術家気質と責任感のある性格を巧みに表現しました。
スピリット: 自由に駆け抜けて -ライディング・アカデミー-(2020年)
馬と少女の絆を描いたアニメシリーズで、リッズ役を担当しました。集貝さんは少女の冒険心と馬への愛情を声に込め、感情豊かな演技を披露しています。
スピリット: 自由に駆け抜けて -クリスマス・スピリット-(2019年)
同シリーズのクリスマス特別編にも出演。季節感のある温かみのある演技で作品の雰囲気を盛り上げました。
それいけ、わんちゃん! シーズン2(2021年)
子供向けアニメの吹き替えも担当し、幅広い年齢層のキャラクターを演じる技術を磨いています。
集貝はなさんの吹き替え演技の魅力は、原語の口の動きに合わせながらも自然な日本語の表現を実現している点にあります。特に「ベビー・シッターズ・クラブ」のクラウディア役では、原作キャラクターの個性を損なわずに日本語の特性を活かした演技を披露し、視聴者から高い評価を得ています。
また、海外作品の吹き替えでは、日本のアニメとは異なる演出や表現方法に対応する柔軟性も求められますが、集貝さんはそれらの違いを理解した上で、キャラクターの本質を捉えた演技を行っています。この適応力の高さは、彼女の声優としての大きな強みと言えるでしょう。
集貝はなさんは女性声優でありながら、少年キャラクターの演技も得意としています。彼女が演じた少年役には特徴的な魅力があり、ファンからも高い評価を受けています。
幼い太朗(惑星のさみだれ)
2022年に放送されたSFアニメ「惑星のさみだれ」では、主人公の幼少期である「幼い太朗」を演じました。未来を担う少年の純粋さと好奇心を、透明感のある声で表現しています。この役では、少年特有の元気さだけでなく、繊細な感情表現も求められましたが、集貝さんはそのバランスを絶妙に演じ分けました。
ユータ〈少年期〉(WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜)
サーフィンをテーマにした青春アニメ「WAVE!!」では、登場人物の少年期を担当。将来サーファーになる少年の初々しさと情熱を表現し、成長物語の導入部分を印象づける演技を披露しました。
カボチャの子(ドラえもん)
国民的アニメ「ドラえもん」では、2020年から2022年にかけて「カボチャの子」などの子役を担当。老若男女に愛される作品での出演は、集貝さんの声優としての実力を証明するものとなりました。
少年キャラクターを演じる技術
集貝はなさんが少年役を演じる際の特徴は、声の高さだけでなく、話し方のリズムや息遣いまで少年らしく表現している点にあります。特に少年特有の「あどけなさ」と「元気さ」のバランスを絶妙に表現し、聴く人に自然な少年像を想起させる技術は彼女の大きな強みです。
また、少年役では年齢によって声質や話し方を変える細やかな演技も見せており、幼い子供から思春期の少年まで幅広い年齢層を演じ分けています。この演技の幅広さが、彼女が多くの作品で少年役を任される理由の一つと言えるでしょう。
集貝さんは女性キャラクターと少年キャラクターを同一作品内で演じ分けることもあり、その演技の切り替えの鮮やかさも高く評価されています。このような技術は、声優としての基礎力の高さを示すものであり、今後も様々な作品で少年役を演じる可能性を感じさせます。
集貝はなさんは声優としての活動だけでなく、様々なメディアを通じてファンとの交流を大切にしています。彼女の知られざる活動や、ファンとの関わり方について紹介します。
ラジオ・配信番組での活躍
集貝さんは複数のラジオ番組やネット配信番組でパーソナリティを務めています。特に注目すべきは以下の番組です。
これらの番組では、アニメやゲームの話題だけでなく、プライベートな一面も垣間見せており、ファンにとって貴重な交流の場となっています。特に「みかんの皮がむけます!」という番組名からは、彼女の素顔の親しみやすさが伝わってきます。
no-square(ノースクエア)の活動
2019年5月には、声優の内田早紀さんと共に「no-square(ノースクエア)」というユニットを結成。同年8月25日には朗読劇「さよなら、メゾンド桜台」を開催し、チケットはS席が予約開始直後に完売するほどの人気を博しました。朗読劇は通常の舞台と異なり、観客の方を向いて演じるため、より身近に役者の演技を感じられる特別な機会となりました。
趣味と特技
集貝さんの趣味には「沖縄舞踊」「散歩」「アイドル鑑賞」「アクセサリー制作」などがあります。特に沖縄舞踊は珍しい趣味で、彼女の多様な文化への興味を示しています。また、アクセサリー制作という創作活動も行っており、声優以外の表現活動にも積極的に取り組んでいる姿勢が伺えます。
声優への道のり
集貝さんは小学生の時に児童劇団で舞台に立った経験が芝居の道へ進むきっかけとなりました。2014年には第三回全日本声優コンテスト「声優魂」に応募し、最終審査まで進んで声優部門〈国内カテゴリー〉で入賞。その後、2017年にアトミックモンキー/声優・演技研究所に第12期生として入所し、2019年4月からアトミックモンキーに所属して本格的な声優活動を開始しました。このように、着実にステップを踏んで声優としてのキャリアを築いてきた背景があります。
集貝はなさんのこうした多面的な活動は、声優としての表現力を豊かにする源泉となっているとともに、ファンとの距離を近づける役割も果たしています。彼女の人間性や趣味に触れることで、演じるキャラクターへの理解も深まり、より作品を楽しむことができるでしょう。