金城大和さんは俳優としての活動だけでなく、声優としても数多くの作品に出演しています。特に人気を博したのは『遊☆戯☆王ARC-V』の黒咲隼役です。2014年8月から放送された第18話より登場したこのキャラクターは、遊戯王ファンの間で高い人気を誇りました。金城さん自身も「高校受験の頃に『遊☆戯☆王』にはまってしまい、おかげでハラハラの日々を過ごした思い出があります」とコメントしており、ファンとしての思い入れも感じられます。
また、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ではホルキンス役、『体操ザムライ』ではギャングヘッド役、『ハイキュー!!セカンドシーズン』では田沢祐樹役など、様々なタイプのキャラクターを演じています。2023年には『ライジングインパクト』でライアン・グルーム役、『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』では比嘉鉄役を担当し、沖縄出身という自身のバックグラウンドを活かした演技も見せています。
声優としての金城さんの魅力は、キャラクターの内面を丁寧に表現する繊細な演技力にあります。コミカルな役からシリアスな役まで幅広く演じ分ける技術は、長年の俳優経験から培われたものと言えるでしょう。
金城大和さんの知名度を一気に高めたのが、2013年放送の特撮テレビドラマ『獣電戦隊キョウリュウジャー』でのキョウリュウブルー/有働ノブハル役です。当時29歳で「この年でヒーローになるなんて…」と喜びを表現していたエピソードは、ファンの間でも有名です。
キョウリュウブルーは冷静沈着な性格で、チームの参謀的存在として活躍。金城さんはそのキャラクター性を見事に表現し、多くの視聴者から支持を得ました。その後、2017年制作の続編『パワーレンジャー・ダイノフォースブレイブ(獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ)』では、ブレイブブラックダイノ(ブレイブキョウリュウブラック)の吹き替えを担当するなど、同シリーズとの縁も深いものがあります。
また、2024年には『仮面ライダーギーツ』にも出演が決定し、特撮ファンからの期待も高まっています。特撮作品での金城さんの演技は、リアルな感情表現と、ヒーローとしての凛々しさを兼ね備えた魅力があります。
金城大和さんは日本語吹き替えの分野でも幅広く活躍しています。アニメ吹き替えでは、『マジックハンター:ダニエル・スペルバウンド』でニエル・スペルバウンド役(主役)を担当し、その演技力が高く評価されました。また、『モンキー・キング』では孫悟空役、『コウノトリ大作戦!』では球体生物役、『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』では発明家役など、多彩なキャラクターを演じています。
海外ドラマの吹き替えでは、『ウィンチェスターズ』の日本語吹き替え版に出演し、好評を博しました。映画吹き替えでは『テッド2』でトム・ブレイディ役、『ワイルド・スピード SKY MISSION』でトゥインキー〈シャド・モス〉役を担当するなど、ハリウッド作品にも多数参加しています。
金城さんの吹き替え演技の特徴は、原語の雰囲気やニュアンスを大切にしながらも、日本人視聴者に伝わりやすい表現を心がけている点です。特に『FはFamilyのF』のケヴィン役や『スモールフット』のゲイリー役など、コメディタッチの作品での演技は定評があります。
金城大和さんのアニメ出演作品は年々増加しており、その演技の幅広さが注目されています。『臨死!!江古田ちゃん』ではマーくん役、『ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語』ではジレッド役、『ベイブレードバース』では駒崎新次郎役、『アルドノア・ゼロ』では副長や連合軍オペレーター役など、サブキャラクターから重要な役どころまで様々な役柄を演じています。
2022年には『チェンソーマン』第2話で警官B役として出演し、短い出番ながらも存在感を示しました。また、『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』ではツナガLAN役を担当し、特撮出身ならではの役どころも演じています。
金城さんのアニメでの演技の特徴は、キャラクターの設定に忠実でありながらも、独自の解釈を加えた表現力の高さにあります。特に『新テニスの王子様OVA2』の袴田伊蔵役では、個性的なキャラクターを見事に表現し、原作ファンからも高い評価を得ました。
声優としての金城さんの魅力は、俳優としての経験を活かした自然な演技と、キャラクターへの深い理解から生まれる説得力のある声の演技にあります。今後もさらに多くのアニメ作品での活躍が期待されています。
金城大和さんの大きな特徴の一つに、沖縄県那覇市出身であることが挙げられます。この沖縄のルーツは彼の演技や表現にも独特の魅力をもたらしています。2023年のアニメ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』では比嘉鉄役を演じ、地元の言葉や文化への理解を活かした自然な演技を披露しました。
金城さんは趣味に三線(沖縄の伝統的な弦楽器)を挙げており、沖縄の文化を大切にしていることがうかがえます。また、妹はシンガーソングライターの金城しおりさんで、芸術的な才能が家族に受け継がれていることも興味深い点です。
沖縄の文化的背景を持つ声優としては比較的珍しい存在であり、その独特の声質や表現力は他の声優とは一線を画しています。特に方言や沖縄を舞台にした作品では、その経験や知識を活かした説得力のある演技が可能です。
2019年には女優の小谷早弥花さんと結婚し、プライベートでも充実した日々を送っています。舞台共演がきっかけで知り合ったという二人の出会いは、俳優としての活動が縁を結んだ素敵なエピソードとして知られています。
金城さんは声優活動と並行して俳優としても活躍しており、舞台『俺たち賞金稼ぎ団』シリーズでは青木純蔵役を演じるなど、マルチな才能を発揮しています。沖縄出身という背景と、俳優・声優としての豊富な経験が融合した金城大和さんの演技は、今後もさらに多くの作品で私たちを魅了してくれることでしょう。
金城さんは2002年に高校卒業と同時に上京し、様々なアルバイトを経験した後、2010年に俳優としてデビューしました。その後、舞台を中心に活動しながら、特撮、アニメ、吹き替えと活動の幅を広げてきました。現在41歳(2025年4月時点)となった金城さんですが、年齢を重ねるごとに演技の幅も広がり、より深みのある表現ができるようになっています。
声優としての金城大和さんの魅力は、単なる「声の演技」にとどまらず、俳優としての経験に裏打ちされた表現力と、沖縄出身という独自のバックグラウンドから生まれる個性的な魅力にあります。今後も様々な作品で彼の演技を楽しみにしているファンは多いことでしょう。
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